天祖山裏参道 【廃径】

 古い仕事道が、天祖山の開山に伴い参道となった。東京都の水源林となった後には林道としても使用された。

●オロセー休場~御供所

 自然林に入ると多少分かりやすくなるが、微かな踏跡であることに変わりない。トラバース気味に登りながら、相変わらず林道のすぐ上に平行して続いている。
 小尾根上で水平道の踏跡が乱れるが、折り返して登っているらしく、少し高度を上げるとやや再び多少明瞭になる。
 数分後に再び小尾根で不明瞭になるが、同様に尾根を登って高度を稼ぐ。踏跡は相変わらず消えそうで弱々しい。
 いったん高度を引き離した林道が再び追いついてくると植林地に入り、石垣の堰堤で固められた十兵衛小屋窪の流れを渡り、すぐに鉱山事務所のうち一棟の直下を通過し(地形図の969M独標の地点)、林道の二連カーブの上のカーブ地点近くに出る。
 この先は車道に吸収されたためと考えられ、そのまま車道を進むと新造された御供所がある。ちょうど、登山者が作業場に入らぬよう誘導する「登山道ここから↑」の立て札があるところだ。
 なお、本来の旧道は、御供所もろとも作業場に飲み込まれて消えてしまっている。

 

⌚ฺ  オロセー休場-(35分)-鉱山採掘事務所 [2012.10.14]

【林道途中へのアクセスルート】(確認済みのもの)

  • 車道(孫惣谷林道、採掘事務所付近)

 

121014_p07.jpg
オロセー休場の先の天祖山裏参道