小金沢・石小屋沢
暑い日の気分転換にちょうどよいウォーターハイク。後に遡行図を見て、核心部は長沢出合までと知った。上部は開発のため人工的な沢になってしまい滝はない。また源流部には自然な沢が残っているので、大峠に上がらず本流の黄蓮谷を詰めた方が遡行らしくなる。
● 長沢出合(1200M圏)~大峠
アプローチは、車道(真木小金沢林道)を歩いても、シオジの森を通る山道を使ってもよく、長沢橋の少し下の「待避所41」から下る踏跡から沢に下った。途中に落下した廃トラックのある踏跡だ。約2分で、石小屋の長沢出合に降り立った。
次々と堰堤が掛けられていて、10メートルくらいの巻きになるので意外と手こずった。全面的にコンクリではない古いタイプの堰堤で、ちょっと見にチョックストンの白糸の滝風で、意外と美しい。滝だと思ってなるべく楽しみながらどんどん越していく。巻きの踏跡は、良く踏まれている。
真木小金沢林道の橋を潜ると谷が広くなり、堰堤はかなり幅広となるため、越えるのが面倒だ。最後の堰堤が終わると、少し奥入瀬渓流的な雰囲気がある、新緑に包まれた白波が美しい緩い渓流となる。
2:3で左に大峠向沢を分けると、石小屋沢の本流は、黄蓮谷となって黒岳へ突き上げている。谷が広く平坦なので、ぼんやりしていると気がつかないかもしれない。今回は急いで帰宅する必要があったので、左の大峠向沢に入った。
赤岩ノ丸から来る沢を2本右に分ける。いずれもそちらの方が立派だが、大峠へまっすぐ向かう左の支沢に入る。カラマツ植林の味気ない小さな流れとなるが、渓流沿いの僅かな幅だけブナが残っているのが、せめてもの気休めだ。峠の直前で細い流れが消え、最後は低い笹の中の小さな窪みとなって、林道からシオジの森への登山道が分かれる道標の脇に出る。
⌚ฺ 長沢出合-(1時間15分)-黄蓮谷出合-(30分)-大峠 [2014.6.14]