小金沢・石楠花沢

 ほとんど滝らしい滝はなく、巨石を跨いで小金沢連嶺まで登るだけ。水音を聞きながら涼しい木陰を登る、ちょっと変わった登山コースといったところか。

● 真木小金沢林道上の大堰堤~シャクナギノタル(賽の河原)

 小金沢山林道からは、ダム遮水壁のようなコンクリートの大堰堤に遮られ石楠花沢は見えないが、右岸踏跡から堰堤上に廻ると、美しい渓流が姿を現す。
 沢筋は自然林の緑に包まれ、ありがたいことに右岸のカラマツ植林は、目を凝らしてみないと気がつかない。
 先週の台風の影響か、水量は支沢にしては程ほどに有り、ヒザ程度の遡行となる。直線的な沢筋に、1~4Mの小滝が連続して掛かり、小気味良い。
 谷の幅が広く、水流も広がって流れているので、好みの分流を拾って遡上する。垂直な滝が無いので全て直登できる。
 遡行開始の15分後に現れる6M滝は左の水際を行く。その10分後には、公園の人工滝のような雰囲気の2段6M滝に出合う。これも直登できる。
 この谷は道としても歩かれているようであり、完全に連続した踏跡は無いが、靴を濡らす場面では、左右どちらかに必ず踏跡がある。河原と踏跡とを交互に拾えば、登山靴でも容易に歩行できそうだ。
 すぐに、左岸からガレ窪が入り、直後に右岸から水流の中ほどまで達するガレの押し出しが入る。
 この後、傾斜は緩やかになり、登るというより散策のような雰囲気になる。一面の自然林の緑の光の中に、苔むした流れやシダの点在し、ところどころに巨木も見られる。山深い小金沢の最奥部だけに、適地であるにもかかわらずワサビ田がなく、伐採の手も全てきり尽くすまでには至らなかったようだ。
 1710M圏二股で、すでに細くなっている水流が、見た目30度くらいの浅角で、3(左):2(右)に分かれている。真ん中の小尾根に、カツラの老木だろうか、風格のある樹木が立ちはだかっている。
 ここで遡行を切り上げ、登山靴に履き替えた。中間尾根を行く踏跡は、すぐにシャクナギノタルに向かう右俣の右岸に続き、左岸に渡って対岸の斜面を登り、いったん高度をかせぐ。この辺り、踏跡は薄く途切れがちだが、枯死笹ヤブ帯なのでも強引に突破するのも難しくは無い。
 右後方から踏跡を合わせると、水が消えた沢筋近くを再び行くようになり、まっすぐ峠状のシャクナギノタルの笹原に登りつく。

 

⌚ฺ  大堰堤-(1時間20分)-シャクナギノタル [2012.6.30]
120630_p01.jpg
6M
120630_p02.jpg
公園の人工滝のような2段6M
120630_p03.jpg
小滝が連続して掛かる
120630_p04.jpg
源流は穏やかで美しい
120630_p05.jpg
立派なカツラが流れを分ける1710M圏二俣
120630_p06.jpg
シャクナギノタルに登りつく