ブドウ沢
滝川林道を登ったときの崩壊部のエスケープに使用したため、一部区間しか通っていない。1380M圏の滝川林道出合の上流側は全くの平流となるので、林道を歩いた方がよい。
● 1280M圏屈曲点~1380M圏滝川林道出合
釣橋小屋から滝川林道を登り(危険箇所あり一般の技術では通行不能)、通り尾根1420M圏の水平作業道を右に入り、崩壊が酷くなったので支窪から葡萄沢に下った。下り着いたのは、地形からして1280M圏の屈曲点と思われ、すぐ上流の1290M圏で右岸支沢が入っていた。6月で水量は豊富、2~4M程度の美しいナメ滝や傾斜の緩い滝が連続してかかり、ワラジのフリクションを効かせながら快適に登る。林道を登るという目的がすっかり摩り替わり、道を諦め敗退したはずなのに、むしろ楽しくなってきた。また、右岸に次々と崩壊した窪が合わさるのを見ると、林道から逃げたのは、今日中に確実に下山するという時間的制限を考えれば、正解だったろうとつくづく思った。
ブドウ沢が右に大きくカーブする1380M圏の右岸に、不自然に台地状に広くなった地点があった。ここが滝川林道(昭和30年代の経路)が尾根から下ってきた地点で、秩父営林署の道標が打ち付けられていた。
⌚ฺ 1280M圏屈曲点-(30分)-1380M圏滝川林道出合 [2011.6.15]